韓国株:個人・機関投資家は売り越し、外国人は22兆ウォン買い越し

 第二に1ドル=1400ウォンに迫るウォン相場も外国人の韓国株買いを刺激している。韓国投資証券によると、2011年以後、外国人はウォンが1ドル=1300ウォンを下回るウォン安になると買い越しを見せてきた。外国人はドルをウォンに換えて韓国株を買うが、ウォン相場が1300ウォン台で韓国株を買えば、今後ウォン高局面で売却してドルに換えることで為替差益を得られる。

 最後に韓国政府が慢性的なコリアディスカウント(韓国に対する過小評価)を解消するために推進しているバリューアップ(企業価値向上)効果だ。KB運用のシム・ヒョソプ株式運用本部長は「これまでバリューアップを推進した日本の株式市場で株価上昇効果を学習した外国人は、韓国政府の政策に対する期待感が強い」と話した。

■バイコリア局面には大型株に注目

 今年は韓国株式市場の有価証券市場(メーンボードに相当)で大型株の売買代金の32%を外国人が占めている。外国人は個人投資家と機関投資家が売りに出したサムスン電子株を8兆ウォン以上買い集め、SKハイニックス、現代自動車、サムスン物産、HD現代エレクトリック、起亜などをいずれも1兆ウォン以上買い越した。サムスン証券のシン・スンジン投資情報チーム長は「個人・機関投資家が売った分は事実上外国人が全て引き受けた。外国人は他の世界的企業と比べても競争優位があるIT、自動車などの会社を集中的に買っている」と話した。

 今年流入した外国人の資金の特性を考慮すれば、外国人の「バイコリア」は持続する可能性が高いと指摘されている。韓国投資証券のヨム・ドンチャン首席研究員は「今年の外国人による需給は米国中心だが、年金ファンド、資産運用会社などの資金が主体となっており、長期投資を好む。過去に米国の資金による買いが入った時期には大型株が中小型株に比べ好調に推移したため、大型株が強含む可能性に注目すべきだ」と指摘した。

イ・ギョンウン記者

【グラフィック】外国人による韓国株買い越し上位銘柄

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