金正淑夫人が訪仏時に着用したシャネル製ジャケット巡りハングル博物館関係者に事情聴取

金正淑夫人が訪仏時に着用したシャネル製ジャケット巡りハングル博物館関係者に事情聴取

 文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の妻・金正淑(キム・ジョンスク)夫人の海外訪問に関連した疑惑を捜査している韓国検察が1日、国立ハングル博物館の関係者を参考人として出頭させた。

【Photo】同じもの? 金正淑夫人が2018年訪仏時に着ていた着用したシャネル製のハングル入りジャケットと2021年11月から仁川国際空港に展示されたジャケットの比較写真

 ソウル中央地検刑事2部(曺娥羅〈チョ・アラ〉部長検事)は1日午後、金鎰煥(キム・イルファン)国立ハングル博物館長と、同博物館展示運用課の関係者などを呼んで事情聴取を行っている。検察は、金夫人がフランス訪問時に着ていたジャケットと同じ物をシャネルから寄贈された経緯などを尋ねている。

 金夫人は2018年10月のフランス訪問当時、ハングルをモチーフにしたシャネルのジャケットの貸与を受けて着用した。その後、インターネットで、金夫人がこのジャケットを返納しなかったという疑惑が浮上した。韓国大統領府は22年3月、「当該ジャケットはシャネルが返却を受けて国立ハングル博物館に寄贈した」と釈明していた。

 ハングル博物館が寄贈を受けたジャケットは金夫人の着用していたジャケットとは別の製品だ、という指摘も出た。するとシャネルは「ハングル博物館の要請に基づき、別途ジャケットを制作して寄贈した」とする声明を発表した。

 保守系与党「国民の力」の李鐘培(イ・ジョンべ)ソウル市議会議員は今年1月、この疑惑に関連して金夫人を国庫損失・横領・詐欺などの容疑で検察に告発した。金夫人が大統領府特殊活動費でジャケットの費用を支払った後、返納せずに所蔵している可能性があるという主張だった。一方、前政権の大統領府は「衣類購入目的で特殊活動費を使用したことはない」と、疑惑を否定していた。

 さらに李・市議会議員は、金夫人が旅行目的で予備費4億ウォン(現在のレートで約4660万円)を編成してインドに外遊出張した疑惑、大統領府の警護官に個人的な水泳講習をさせた疑惑があるとして、金夫人を検察に告発した。検察は間もなく、他の疑惑についても関係者に事情聴取を行う見込みだ。

イ・ジョンア記者

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