中国バドミントン界で将来が有望視されていた10代の選手が国際大会の試合中に死亡した。 この選手はコートに倒れて発作を起こし、すぐに病院に搬送されたが、帰らぬ人となった。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)などの外信が1日(現地時間)に報道した。
報道によると、バドミントン男子の中国人選手・張志傑(Zhang Zhi Jie)選手(17)が6月30日夕、インドネシアのジョグジャカルタで行われた「2024バドミントン・アジア・ジュニア選手権」団体戦1次リーグの試合中、突然倒れたという。
張志傑選手は当時、団体戦の男子シングルスで日本人選手と第1セットを行っていたところ、コート上で倒れ、発作を起こした。現場にいた医療スタッフが応急処置を行い、その間に到着した救急車に乗って近くの病院に搬送されたが、そのまま回復することなく、同日夜11時20分ごろ死亡が確認されたとのことだ。
張志傑選手の死因は詳しくは分かっていない。ただし、インドネシア・バドミントン協会側は「『張志傑選手は突然、心臓マヒを起こした』という話を病院の医療関係者が伝えてきた」と明らかにした。
これを受けて、アジア・バドミントン連盟とインドネシア・バドミントン協会、今回の大会組織委員会は共同で声明を出し、「バドミントン界は才能ある選手を失った」と張志傑選手を追悼し、遺族に哀悼の意を伝えた。各国の選手団と関係者たちも、準々決勝を控えた7月1日朝、コートで黙とうした。
2007年生まれの張志傑選手は昨年、全国バドミントン・ジュニア選手権で男子シングルスと団体戦でいずれも優勝した中国で最も有望な選手だった。同年、中国のジュニア代表に選ばれ、今年はオランダ・ジュニア選手権で優勝するなど活躍していた。
ムン・ジヨン記者