◇尹大統領「任期内に精神健康政策大転換」 直属委員会が初会合
韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は26日、大統領直属の「精神健康政策革新委員会」の初会合を開き、「任期内に精神健康政策の大転換を成し遂げられるよう、あらゆる支援を惜しまない」と述べた。尹大統領は、昨年12月に委員会の設置を約束していた。大統領室によると、メンタルヘルス分野の大統領直属委員会を発足させたのは尹政権が初めて。尹大統領は、日ごろ感じる憂鬱(ゆううつ)や不安が精神疾患につながらないよう、早期に発見し予防することが重要だとして、7月から専門家のカウンセリングを受けられる「全国民心投資事業」を開始し、任期内に計100万人にカウンセリングサービスパッケージを提供すると発表した。
◇医師の集団行動 責任の所在巡り政府と医師団体が攻防
政府が医師不足などの対策として打ち出した大学医学部の入学定員増員に反発する医師の休診や研修医の職場離脱が続くなか、政府と医師団体が国会で開かれた保健福祉委員会に出席し、医学部定員増の必要性と診療の空白の責任を巡って攻防を繰り広げた。大韓医師協会の林賢澤(イム・ヒョンテク)会長が、現在の事態は医学部の定員を増やした保健福祉部のせいだと主張したのに対し、保健福祉部は問題解決のための増員だったと反論した。
◇韓国の4月出生数 1年7カ月ぶりプラスに
統計庁が発表した「人口動向」によると、今年4月の出生数は1万9049人で、前年同月比2.8%増加した。出生数が前年同月比でプラスになったのは、2022年9月(0.1%増)以来1年7カ月ぶり。統計庁は出生数増加の理由として、大幅減だった前年同月からの反動と22年8月から昨年上半期まで婚姻件数が増加したことなどを挙げた。結婚から第1子出産までの平均期間は約2年で、それ以前に結婚した夫婦の出生数が反映されたとみられる。
◇尹大統領 来月中旬以降に内閣改造へ
尹錫悦大統領は来月中旬以降、6人程度の閣僚を交代する中規模の内閣改造を行う見通しだ。大統領室の関係者は聯合ニュースの取材に対し、発表は一度に行わず、候補者に対する検証が完了次第発表すると述べた。内閣改造の対象は22年の尹政権発足と同時に就任した長官級で、この中の全員が交代する場合は19の官庁のうち3分の1の長官が変わることになる。