韓国の生活必需品価格 OECD平均の1.6倍=公共料金は平均以下

【ソウル聯合ニュース】韓国で衣食住と関連した生活必需品の物価が上昇し、経済協力開発機構(OECD)加盟国の平均より約60%高いことが18日、韓国銀行(中央銀行)が公開した報告書で分かった。

 OECD平均を100とすると、韓国のリンゴの価格は279、豚肉は212、ジャガイモは208、Tシャツは213、男性用スーツは212、ゴルフ場利用料は242で平均の2倍を超えた。  

 またOECD加盟国のうち、リンゴとTシャツの価格は1位、豚肉、オレンジ、ジャガイモ、ゴルフ場利用料は2位、牛肉、男性用スーツは3位だった。

 韓国銀行は韓国の農産物の価格が他国より特に高い原因として、低い生産性、高い流通コスト、制限された輸入などを挙げた。衣料品が高いのは、ブランド品を好む消費者の傾向などと関連があると分析された。

 電気·水道はじめとする公共料金はOECDの平均を下回った。韓国の公共料金(電気·水道·公共交通·郵便)はOECD平均より27%安く、OECD平均を100とした場合、水道料金は58、電気料金は52だった。また外来診療費は42、インターネット使用料は40で平均の半分程度だった。公共料金が安いのは家計への負担軽減などを目的とした政府の政策によるという。

 ただ、1990年における韓国の食料品の物価水準はOECD平均の1.2倍だったが、23年には1.6倍に広がり、公共料金は同じ期間に0.9倍から0.7倍に下がっており、両極化が進んでいる。

 韓国銀行は、このような物価の両極化は通貨政策や財政政策だけでは対応しにくいため、流通や輸入など構造的な問題の解決策を探る必要があると指摘した。

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