韓国で自殺の増加続く 「ウェルテル効果」防止へ報道要請も

【ソウル聯合ニュース】韓国政府は14日、韓悳洙(ハン・ドクス)首相の主宰で自殺予防政策委員会を開き、最近の自殺の傾向と対策を発表した。

 昨年の自殺による死者は前年比6.7%増の1万3770人で、3年ぶりの高水準となった。

 性別をみると男性は9626人で前年比6.7%増、女性は4144人で6.6%増加した。

 今年に入ってからも自殺による死者は多く、1月は前年同月比33.8%増の1321人と大幅に増加した。

 政府は4月と5月に自殺予防専門家諮問会議を開き、自殺による死者が増えた原因を分析した。

 その結果、専門家らは昨年12月に有名人が死亡した直後の7~8週間に自殺が増加し、「ウェルテル効果」が現れたと分析した。ウェルテル効果は自殺が報道されることで、誘発自殺や後追い自殺が起こること。

 政府は自殺の方法や場所、動機を具体的に報じることがウェルテル効果を助長するとして、メディアに対し「自殺報道勧告基準」に沿って慎重に報道するよう要請するとともに、「極端な選択」など自殺をほのめかす表現の使用を自粛するよう求めた。

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