韓国 きょうのニュース(6月13日)

◇医師の一斉休診を「医療拒否」と批判 政府が厳しく対応へ

 大学医学部の定員を大幅に増やすとした政府の方針に反発し、開業医や医学部教授らが一斉に休診する方針を決めたことについて、保健福祉部の全炳王(チョン・ビョンワン)保健医療政策室長は13日、法律で禁じられている「診療拒否」とみなし、厳しく対応する方針を明らかにした。開業医を中心とする大韓医師協会(医協)は18日から休診する方針で、附属病院を持つソウル大と延世大の医学部教授はそれぞれ17日、27日から無期限休診に入ることを決めた。

◇株式の空売り 来年3月以降に再開

 政府と与党「国民の力」は国会で政府・与党協議会を開き、昨年11月から禁止している国内上場株の空売りを来年3月以降に全面再開することを決めた。空売りは、株価が下落すると予想し、所有していない株式を他から借りて売り、値下がりした時点で買い戻して利益を得る投資。借りた株式の返済期限はなく、個人投資家が不利になるとの指摘があったことから、政府と与党は返済期限の延長を90日(3カ月)単位で4回限りとし、12カ月以内に返済するよう制限を設けることを決めた。

◇同年代女性殺害の被告 無期懲役が確定

 大法院(最高裁)は、アプリで知り合った同年代の20代女性を殺害し、死体を損壊・遺棄した罪に問われたチョン・ユジョン被告に無期懲役を言い渡し、30年間の電子足輪(位置追跡装置)装着を命じた。大法院は「被告の年齢・性格・(生育)環境、犯行動機などさまざまな事情を踏まえると、原審が被告に無期懲役を言い渡したことは甚だしく不当だとはいえない」との判断を示した。検察側はチョン被告に死刑を求刑したが、一・二審は無期懲役を言い渡した。

◇「富平三菱社宅」を文化遺産登録へ 植民地時代に労働者が居住

 国家遺産庁(旧文化財庁)は、ソウル近郊の仁川市富平区にある「富平三菱社宅」を国家登録文化遺産として登録する計画だと発表した。1939年に建てられたと推定される長屋の富平三菱社宅には、日本による植民地時代、日本陸軍が管理する軍需物資工場だった三菱製鋼仁川製作所で働く労働者たちが住んでいた。当時、工場で働いていた労働者の大部分は徴用された朝鮮人だったとみられる。同庁は「光復(植民地支配からの解放)後にも都市労働者をはじめとする多様な階層の居住空間として暮らしの痕跡が残っており、歴史的な面で価値が高い」と説明した。

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