韓国お笑いタレントが僧侶に扮して海外でDJパフォーマンス、東南アジアで公演中止相次ぐ

「NewJeansNim」が火を付けた制服論争…時代と宗教の意味まで見詰め直すきっかけに

 その後も二人は「僧侶服の重さは本物だ。僧伽(仏道修行をする僧の集団)独自の服装は大雑把に扱ってはならない」(チョンヒョン僧侶)、「僧侶服の重さとは何のことか? 仏教が直面している危機は大衆の無関心であり、大衆と呼吸を合わせなければ淘汰される」(イルユン僧侶)などとやり合った。

 韓国リサーチの「宗教認識調査」(昨年12月)によると、韓国人の51%は無宗教者だった。信仰している宗教がないと答えた人は20代が69%、30代は62%だった。韓国仏教の最大宗派「曹溪宗」の出家者も、2000年には528人だったが22年には61人まで急減した。仏教界ではニュジンスニム論争について「教団自体が存続できるかどうか懸念される状況だったが、日照りに恵みの雨が降ったような感じだ」という反応も出ている。

 仏教は372年(高句麗・小獣林王2年)に朝鮮半島に伝来して1600年にわたり続いてきたが、専門家らはそのような仏教の「余裕と懐の深さ」を示していると評価した。西江大K宗教学術拡散研究所のキム・ドンギュ研究教授は「時代に合わせて宗教がどのように変化すべきなのかを示す論争」だと指摘した。仏教は韓国の「主流宗教」として韓国人の精神世界に大きな影響を与えたため、東南アジアとは異なる韓国独自の宗教のありようを見せてくれるという評価もある。

 マレーシアの国教は憲法でイスラム教と定められている。人口の61%がイスラム教徒で、仏教徒は19.8%にすぎない。シンガポールでも仏教人口は31%で、キリスト教・イスラム教・道教を合わせた数値(43%)より少ない。東国大仏教学部のハン・ジェヒ教授は「1600年にわたって受け継がれてきた受容性・包容性・開放性を表している事例だ」と指摘した。ソウル大宗教学科のソン・ヘヨン教授は「聖と俗の区分すら無意味だという仏教の教えを体現した存在がニュジンスニムだ」と述べた。

ク・アモ記者、キム・ビョングォン記者

【写真】クアラルンプールでDJパフォーマンスを披露するNewJeansNim

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  • ▲DJ「NewJeansNim」として活動しているお笑いタレントのユン・ソンホさん。/news 1

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