【アスタナ聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は12日、カザフスタンの首都アスタナで同国のトカエフ大統領と首脳会談を行った。両氏は会談後、サプライチェーン(供給網)の強化で合意したと発表した。
韓国はウクライナ戦争や中東紛争などで世界の複合的な危機が高まっていることを受け、戦略的な要衝地である中央アジアで活路を見いだす考えだ。
両国は会談に合わせ、重要鉱物の供給網協力に関する了解覚書(MOU)を締結した。韓国企業に優先的な開発と生産の機会を与え、主要エネルギー源の安定的な供給網を構築する。韓国大統領室は重要鉱物の共同探査や最終使用までの全過程で協力強化のための制度的な基盤を整えたと説明した。
両国は電力産業協力に関するMOUやカザフスタンのインフラ事業に韓国企業が参加することを支援する金融支援協力に関するMOUも結んだ。
会談では韓国初の対中央アジア戦略「韓・中央アジアKシルクロード協力構想」への支持を確認した。構想は韓国の技術と中央アジアの豊富な資源を結びつけることが柱の一つとなっている。尹大統領は今回の中央アジア3カ国歴訪で構想への支持確保に注力している。
また、「自由で平和な朝鮮半島」の実現へ向けたカザフスタンの支持も確認した。カザフスタンは独立後、核兵器を放棄している。トカエフ大統領は尹政権の対北朝鮮政策への支持を表明。両氏は北朝鮮の違法な資金調達を阻止するため、国際社会の取り組みに積極的に参加することで一致した。