1位突破でいい雰囲気なのに…「韓国は私に責任転嫁」 クリンスマン前監督インタビュー発言が物議

 サッカー韓国代表チームがシンガポールとの2026北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選C組第5戦に7-0と大勝した中、ユルゲン・クリンスマン前韓国代表監督のインタビューが公開され、物議を醸している。クリンスマン前監督は最近行われたインタビューで、今年4-5月のアジアカップで浮き彫りになった選手同士の不仲に言及し、「韓国人は私に責任を押し付けた」と語った。

【Photo】「クソ食らえ」 韓国入国クリンスマン監督に抗議のカボチャあめ

 クリンスマン前監督は6日(現地時間)に公開された米ニューヨーク・タイムズ傘下のスポーツ・メディア「ジ・アスレチック」とのビデオ・インタビューで、アジアカップ準決勝前日に発生したソン・フンミン(31)=トッテナム・ホットスパー=とイ・ガンイン(23)=パリ・サンジェルマン=の衝突について再度言及した。

 クリンスマン前監督は「私たちはアジアカップ準決勝まで進出し、本当に士気が上がっていた」としながらも、「私たちは普段のように夕食をとっていたが、若い選手数人が卓球をするために少し早く席を立った。すると、ソン・フンミンとイ・ガンインの間でもみ合いが起きた。私たちは何が起きているのか全く知らなかったが、突然、大きなケンカになった」と言った。

 クリンスマン前監督は、アジアカップで韓国がヨルダンに負けた原因を、選手同士の単なる対立のせいにした。前監督は「選手たちがアジアカップ優勝のための最も大きなチャンスを逃したことは、私を最も悲しませた。もしそのケンカが起こらなかったら私たちはヨルダンに勝っただろうし、その次はカタールとの決勝戦になっただろう。(韓国代表チームが)メジャー大会のトロフィーを獲得できるチャンスを自ら奪ったことは残念だ」と話した。

 自身が代表監督を更迭された理由については「誰かが責任を取って非難を浴びなければならないという韓国文化のためだ」と主張した。そして、「韓国は私たちに対し、選手同士のケンカに対する責任を押し付けた。私は韓国の生活方式に全く適応できなかったと言われたが、これに対する私の答えは『それなら、そもそもなぜ外国人を雇うのか』だ」と言った。

 クリンスマン前監督はアジアカップで拙戦を続けたあげく、選手同士の不仲まで発覚して更迭された。その後、黄善洪(ファン・ソンホン)監督を経て、金度勲(キム・ドフン)監督が臨時代表監督に選任された。

 金度勲臨時監督が率いる韓国代表チームは6日、シンガポールとのW杯アジア2次予選C組第5戦で7ゴールを決めて大勝した。失点は1点もなかった。特にクリンスマン前監督体制時は注目されなかった選手たちが活躍したため、ネット上には「このような選手たちがいるのにクリンスマンは何をしていたんだ」などのコメントが寄せられた。

パク・ソンミン記者

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