「2018年南北軍事合意の効力全面停止」の翌日、韓半島上空で米B1Bが北の指揮部を狙ったJDAM投下訓練

米軍の戦略爆撃機、韓半島に展開
7年ぶりにJDAM投下の合同訓練

 米国の超音速戦略爆撃機B1Bが参加する韓米合同空中訓練が5日、韓半島上空で実施された。この日、B1Bは精密誘導爆弾「JDAM(統合直接攻撃弾)」の投下訓練を7年ぶりに韓半島上空で行った。前日に韓国政府が9・19軍事合意の効力を全面停止する中、米戦略アセット(軍事資産)を韓半島に展開し、北朝鮮の核に対する韓米両国の抑止能力を誇示したものと解釈されている。

【動画】7年ぶりに韓半島上空で行われた精密誘導爆弾投下訓練

 B1Bは5日、韓半島上空で韓国空軍のF15K戦闘機に護衛されつつJDAM投下訓練を行った。訓練には、韓国空軍のステルス戦闘機F35Aと米空軍のステルス戦闘機F35B(原文ママ)も参加した。有事の際に北朝鮮の指揮部をはじめ核・ミサイル基地や移動式発射車両(TEL)などに対して精密攻撃を行う能力を点検した。

 先にB1Bは、北朝鮮が2016年1月に4回目の核実験を行った後、連鎖的に弾道ミサイル挑発を敢行したことを受けて、17年に韓半島上空で実弾投下訓練を行った。米戦略爆撃機が韓半島上空で公に実弾投下訓練を行ったのはこのときが初めてで、今回が2回目になる。最近北朝鮮が、軍事衛星の打ち上げや大規模な「汚物風船」散布、GPS(衛星利用測位システム)のかく乱、弾道ミサイル発射など相次いで対南挑発に乗り出していることを受け、韓米両国が対応の水準を高めたという解釈が出ている。韓国国防部(省に相当)はこの日、B1Bの展開に関連して「縦深標的に対する精密打撃能力を示した」と発表した。デビッド・アイバーソン米第7空軍司令官(空軍中将)は「韓半島の安全保障は米国の最優先課題」と語った。

 韓国軍は、米B1Bを韓半島に展開したことは北の挑発時に韓米合同戦力で報復反撃するという意志を示すもの、と説明した。韓国軍は現在、軍事境界線一帯での訓練展開を予告している状態だ。併せて韓米日は今月、米空母が参加する合同海上訓練も準備している。B1BはB52、B2ステルス爆撃機を加えた米戦略爆撃機3機種の中では最も高速で、最も多くの爆弾・ミサイルを搭載することができ、北朝鮮が恐れる戦略兵器に挙げられる。

ヤン・ジホ記者

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲国防部
  • 「2018年南北軍事合意の効力全面停止」の翌日、韓半島上空で米B1Bが北の指揮部を狙ったJDAM投下訓練

right

あわせて読みたい