1~3月期の成長率1.3% 輸出・建設投資が回復=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が5日発表した1~3月期の実質国内総生産(GDP)は前期比1.3%増で、4月25日発表の速報値と同じだった。輸出の好調や建設投資・民間消費の回復に支えられ、2021年10~12月期(1.6%増)以来2年3カ月ぶりの高水準を記録した。

 輸出の急減により22年10~12月期に0.5%減となった成長率は、昨年1~3月期(0.4%増)に持ち直してから5四半期連続でプラスを維持した。

 1~3月期を部門別にみると、建設投資が建物・土木建設がともに回復したことで3.3%増加した。 

 輸出も、半導体や携帯電話など情報技術(IT)と石油製品を中心に1.8%成長。民間消費は衣類などの財貨と飲食・宿泊などのサービスがいずれも好調で、0.7%増加した。政府消費(政府支出)も物件費を中心に0.8%増えた。

 一方、設備投資は運送装備の不振により2.0%のマイナスとなり、輸入も天然ガス・電気装備などを中心に0.4%減少した。

 1~3月期の成長率に最も大きく寄与したのは輸出から輸入を差し引いた純輸出で、GDPを0.8ポイント押し上げた。建設投資は0.5ポイント、民間消費は0.3ポイント、政府消費は0.1ポイントのプラス寄与となった。一方、設備投資は0.2ポイント、政府投資は0.1ポイント、成長率を押し下げた。

 経済活動別の成長率は建設業が5.5%で最も高く、農林漁業が1.8%と続いた。運送装備などを中心に製造業も0.9%成長し、サービス業も卸小売・宿泊飲食業・文化その他サービス業などを中心に0.9%増加した。

 1~3月期の名目国民総所得(GNI)は前期比3.4%増加し、名目GDP成長率(3.0%)を上回った。実質GNIも2.4%増え、実質GDP成長率(1.3%)を上回った。

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