北朝鮮へのビラ散布団体と意思疎通 自粛は要請せず=韓国当局

【ソウル聯合ニュース】韓国の統一部当局者は4日、北朝鮮に向けて金正恩(キム・ジョンウン)体制などを批判するビラを飛ばすと予告した脱北者団体と意思疎通しながら状況を共有していると記者団に明らかにした。

 同当局者は憲法裁判所が昨年、北朝鮮へのビラ散布を禁じる法律は違憲との判断を下したことに言及し、「表現の自由を保障するということが憲法裁判所の決定のため、その趣旨を尊重しアプローチしている」と説明。脱北者団体と、北朝鮮の対抗措置を懸念する南北軍事境界線付近の住民が衝突した際、警察が職務執行法に基づきビラの散布を制限したことがあるとして、「必要なら状況に応じて適切な措置を取る」と述べた。

 脱北者団体にビラ散布の自粛は求めていないという。ただ、軍事境界線地域での懸念を踏まえ、脱北者団体と意思疎通しているとした。

 北朝鮮は2日、ごみなどをぶら下げた風船を韓国に飛ばすことを暫定的に中断すると発表。ただ韓国側のビラ散布が再開された場合は「100倍の紙くずと汚物を再び集中散布する」と威嚇した。脱北者団体の「自由北韓運動連合」は3日、金正恩氏が風船を飛ばしたことについて謝罪しなければビラ散布を再開する計画だと明らかにした。

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