韓国政府 研修医の辞表受理禁止を撤回か=他病院での勤務可能に

【ソウル聯合ニュース】韓国で大学医学部の定員を大幅に増やすとした政府の方針に反対する研修医らが一斉に辞表を提出し職場を離れた問題で、政府が提出された辞表の受理を検討していることが分かった。中央災難(災害)安全対策本部の全炳王(チョン・ビョンワン)第1統制官(保健福祉部保健医療政策室長)が3日の記者会見で明らかにした。政府が出した辞表受理禁止命令により、各病院は提出された辞表を受理しておらず、研修医らは別の病院で医師としての業務ができない状態だが、受理されれば一般医として就職が可能となる。

 全氏は辞表の受理について、各病院の病院長や研修医らの意見などを反映し、政府内で議論しており、近日中に決定する予定とし「研修医らの要求事項のうち、『(医学部定員の)増員の白紙化』を除き、制度改善事項は政策に反映しているが、命令撤回に関する要求も検討する」と説明した。

 また「辞表受理禁止命令が撤回されれば、病院長らが研修医との相談を通じて復帰を説得できると言っており、政府も積極的に検討している」とし「復帰すれば不利益を最小限にすることにしたが、その内容は辞表受理関連の内容が発表される時にまとめて伝える」と明らかにした。

 一方、全氏は大韓医師協会が2日に傘下の16広域自治体の医師会トップを集めて緊急の会議を開き、集団休診などの実施に向け投票を実施すると表明したことに対し遺憾の意を表明し、「対立ではなく政府との対話を通じて問題を解決しなければならない」などと呼び掛けた。

 そのうえで、一斉休診などの集団抗議は望ましくなく、実施しても変化につながらないとし、開業医が違法に一斉休診などを行えば、医療法などに基づいて必要な措置を取って対処すると強調した。

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