14人が死亡した清州の地下車道浸水事故、堤防工事の元現場所長に最高刑・懲役7年6カ月

裁判長、判決前に葬送曲流し追悼「被告の故意に近い重大過失」

 昨年7月に14人が死亡した忠清北道清州市の「五松地下車道(アンダーパス)浸水事故」の原因だと指摘された美湖江のずさんな堤防工事で、現場所長と監理団長に重い刑罰が言い渡された。

 清州地裁刑事第5単独(裁判長:鄭又赫〈チョン・ウヒョク〉部長判事)は5月31日、業務上過失致死などで起訴された元現場所長の被告(55)に懲役7年6月を言い渡した。これは現行法上の法定最高刑だ。

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 鄭又赫裁判長は「当時、事故を防げる時間と機会は十分あった。今回の事故は自然災害ではなく、被告人の故意に近い重大な過失により発生したものだ」と判決理由を説明した。

 そして、「被告には懲役15年を言い渡すべきだが、現行法上、そのような判決はできない。こうした刑法規定が正当なのか、真摯(しんし)に考えなければならない時期が来たようだ。被告人の行動に怒りを感じると共に、適切な刑を下すことができず、限りない無力感もある」とも述べた。

 同裁判長はこの日の判決に先立ち、葬送曲として使われるヨハン・ゼバスティアン・バッハのピアノ曲を流して犠牲者を追悼した。そして、元現場所長の被告に「被告の家族が臨時堤防の近くに住んでいたとしても、あのような工事をしただろうか」と叱責(しっせき)した。

 元現場所長の被告とは違い、過失をおおむね認めた元監理団長の被告(66)には懲役6年が言い渡された。

シン・ジョンフン記者

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  • ▲昨年7月の「五松地下車道浸水事故」発生1時間40分前にいた工事堤防作業員の動画が公開された。写真=都鍾煥(ト・ジョンファン)議員室

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