ウサギが死んだのは区役所のせい? 動物愛護団体「ずさんな管理を謝罪せよ」 /ソウル

ウサギ2匹、仲が悪く飼育場所を分けたら…扉開けるやケンカ

 ソウル市東大門区が「ウサギ死亡事件」を巡って頭を悩ませている。 同区は2019年に拝峰山の散策路にウサギ小屋を設置したが、その小屋のウサギ2匹が先月ケンカし、1匹が死んだ。するとウサギの愛護団体らは区庁(区役所)前に集まり、「生命軽視・パワハラ行政の東大門区は謝罪せよ」とデモをしたのだ。団体メンバーらは死んだウサギの写真を掲げ、「区のずさんな管理やパワハラのためにウサギが死んでいる」と主張した。

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 ウサギはもともと激しい性格で、縄張り争いも多い動物だ。東大門区ではこれを考慮し、普段から仲が良くなかったウサギ2匹の間に柵を作って飼育場所を分けた。ところが、柵の扉が開いたすきに2匹が激しいケンカをし、今月2日に1匹が血を流したまま倒れている状態で発見された。大ケガをしたこのウサギは発見直後、ソウル大学病院に運ばれて手術を受けたが死んだ。

 ウサギ愛護団体は「施設を管理する東大門区が扉をきちんと閉めなかったため、このような事態が発生した。同区に確実な再発防止を要求する」と訴えた。同区庁は施設管理やエサやりを、同団体はウサギの健康状態チェックを担当するなど、役割分担していたが、今回の件は区の管理が不十分だったせいだとの主張だ。しかし、東大門区はウサギの手術費用70万ウォン(約8万円)を区が負担するなど、事後措置に問題はなかったとしている。

 拝峰山のウサギ小屋は2019年に東大門区が建て、ウサギ約20匹を入れた。ウサギは繁殖力が旺盛で、設置から1年で個体数が約100匹に増えた。このため、同区は住民たちにウサギを無料で譲るなどしたが、捨てるなどの問題が発生したため、2022年にウサギ小屋閉鎖案件を住民投票にかけたものの、否決された。現在はウサギが16匹飼育されている。

ソ・ボボム記者、カン・ウソク記者

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