【ソウル聯合ニュース】米空軍の偵察機RC135U(通称コンバットセント)が29日、韓国首都圏と朝鮮半島西側の黄海上空を飛行したことが分かった。北朝鮮が軍事偵察衛星の打ち上げ失敗後、韓国側へ風船を飛ばすなど、朝鮮半島では緊張が高まっている。
韓国軍当局と民間の航空機追跡サイトによると、米空軍のRC135Uはこの日、日本・沖縄の米軍嘉手納基地を出発して朝鮮半島に飛来した。同機は23日にも出動していた。
米空軍に2機しかないRC135Uは、数百メートル先の信号情報やミサイル基地から発信される電波情報などを収集する。
韓国では29日、北朝鮮が飛ばしたとみられる風船がソウルや北朝鮮に近い地域などで見つかった。風船にはふん便と推定される汚物が入った袋がついていた。
一方、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)は28日に国防科学院で演説し、軍事偵察衛星打ち上げに対抗する韓国軍の訓練を「許し難い火遊び」と非難。「圧倒的で断固たる行動」に言及した。