【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル市が29日公表した統計によると、2023年にソウルで交通事故によって死亡した人は180人で、前年から18.6%減少した。統計を取り始めた1970年以降で最少となった。ソウル市の人口10万人当たりの交通事故死者数は1.9人と、国内の広域自治体で初めて2人を切った。
ソウルの交通事故死者数は減少傾向にある。昨年は2014年(400人)に比べると半分以下に減った。1日当たりの平均は0.49人だった。
人口10万人当たりの交通事故死者数をみると、全国平均4.9人に対し、ソウルは1.9人にとどまった。経済協力開発機構(OECD)加盟国(21年の統計)の中ではノルウェー(1.5人)、スウェーデン(2.0人)、スイス(2.3人)に近い。
市は、警察や交通当局と共にたゆまず交通安全対策に取り組んだ結果、死者数が大きく減ったと分析した。
昨年ソウルでは、歩行中の交通事故で死亡した人が90人だった。65歳以上の交通事故死者数は71人。交通事故の発生件数は3万3811件、負傷者数は4万5414人で、前年から小幅に増加した。