韓国 けさのニュース(5月29日)

◇研修医の職場離脱から100日 政府との交渉に進展なし

 政府が医師不足などの対策として打ち出した大学医学部の定員増員に反発し、研修医が病院を離れてから29日で100日目を迎えた。研修医らは27年ぶりとなる医学部の定員増員が確定した中、家庭教師や病院の事務職、配送のアルバイトなどでかろうじて生計を立てているが、病院への復帰の動きはみられない。政府が研修医に対話を呼び掛ける一方、定員増員の手続きは最終段階に入った。大韓医師協会は政府の一方的な医学部定員政策を非難し、増員によってどのような危険が生じるかを国民に伝える方針だ。

◇尹大統領 きょうUAE大統領と首脳会談

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は29日、韓国を国賓訪問したアラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド大統領と首脳会談を行う。両首脳は今回の会談で▼伝統的なエネルギーとクリーンエネルギー▼平和的な原子力エネルギー▼経済と投資▼国防と国防技術――の4分野について議論する予定だ。会談は公式歓迎式に続いて行われ、その後協定・業務協約(MOU)締結式、公式夕食会が開かれる。

◇金正恩氏が衛星打ち上げ失敗に言及 「保有は必須」

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)は28日、軍事偵察衛星の保有を「自主的権利を守るための闘争で、国家主権と正当防衛に必須不可欠な先決的課業だ」と強調し、偵察衛星打ち上げに対抗する韓国軍の訓練については「武力示威でわれわれに正面から挑戦する振る舞い」と主張した。朝鮮中央通信は29日、金正恩氏が創立60周年を迎えた国防科学院で前日に演説したと伝えた。北朝鮮は27日夜に偵察衛星打ち上げたが、失敗に終わった。同氏は今回の偵察衛星打ち上げ失敗にも言及し、「失敗を通じてより多くを知り、さらに大きく発展するものだ」と述べた。

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