追加料金70ユーロ? 機内持ち込みサイズ制限をまさかの方法でクリアした旅行客に大歓声 /スペイン・マヨルカ島

 アイルランドの格安航空会社(LCC)の航空便を利用したスペインの旅行客が、手荷物預けの料金を払わずに済むよう、キャリーケースのキャスター部分を強引に取り外して持ち込み制限サイズをクリアする様子がXなどSNS(交流サイト)で拡散され、ネット上でも話題になっている。ユーロ・ウィークリー・ニュースや英紙デイリー・メールなどが21日(現地時間)、報じた。

【Photo】キャリーケースのキャスターを外すダニエル・ガルバレスさん

 報道によると、スペインのダニエル・ガルバレスさんは友人たちと共にマヨルカ島を訪れ、楽しい時間を過ごした。

 ところが家に帰る日、ダニエルさんがマラガ行きのライアンエアー機に乗ろうと空港に着いた時に問題は起きた。

 ダニエルさんはアイルランドのLCC「ライアンエアー」の中でも最も安いチケットを予約していたという。ダニエルさんが予約したチケットには預け手荷物の料金が含まれていなかった。ライアンエアーは基本料金のチケットで搭乗する場合、座席下のスペースに置ける小さなバッグ(40×20×25センチ)しか持ち込みを認めていない。

 このためダニエルさんは機内用のキャリーケースを一つだけ持って搭乗口に向かった。しかし搭乗口の前にいた職員たちはダニエルさんを制止した。ダニエルさんのキャリーケースが持ち込み可能サイズを超えていたからだ。職員たちはダニエルさんに「70ユーロ(約1万1900円)の追加料金を支払ってキャリーケースを預け荷物にしてください」と伝えた。

 するとダニエルさんは意外な行動に出た。キャリーケースを地べたに置くと、足で押さえ付けて固定し、両手でキャスターを引っ張って取り外したのだ。

 この様子を見守っていた乗客らは歓声と拍手を送った。ダニエルさんが四つのキャスター全て外して持ち込み制限サイズをクリアしたことを確認すると、さらに大きな拍手が沸き起こった。航空会社の職員たちは戸惑ったような笑顔を見せた。

 ダニエルさんは「70ユーロの追加料金を払うつもりはなかったので、キャスターを外すことにした」と話した。さらに「預け荷物の料金を払わないで済むよう服を何枚も重ね着したことはあったが、このような方法を使ったのは今回が初めて」として「飛行機のチケット代よりもキャリーケースを預けるための追加料金の方が高い」と話した。

キム・ガヨン記者

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