「中国の口」と呼ばれてきた中国外交部(省に相当、以下同じ)の汪文斌報道官(53)が就任から4年で退任する。今月25日付の香港星島日報によると、汪報道官は前日の定例ブリーフィング終了後「出席して下さった全ての方々に感謝する。またお会いしましょう」と述べ、何人かの記者と握手し記念写真を撮影したという。これについて星島日報は「汪報道官は近く辞任する予定」と伝えた。
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1993年に中国外交部に入った汪報道官は2018-20年にチュニジア駐在大使を務め、2020年7月に外交部報道官に任命された。報道官としては韓国を含む周辺国を侮辱するかのような物言いで問題になったこともある。昨年4月に尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が中国と台湾の問題について「力で現状変更しようとする試み故に起こった問題」と発言した際には「言葉遊びは容認しない」と批判した。その時に鳥のくちばしを意味する「喙」という言葉を使うなど、メディアの前で外国首脳を堂々と侮辱した。この問題で韓国外交部はソウル駐在のケイ海明・中国大使を呼んで強く抗議した。
一部では汪報道官について「退任後は中国共産党の要職に就任するのでは」との見方も浮上している。星島日報は「(汪報道官は)局長級で、その実績が豊富なことから高い評価を受けている」とした上で「主要国の大使や何らかの要職に抜てきされる可能性も排除できない」と伝えた。
キム・ジウォン記者