法廷で供述を覆した秘書B氏「京畿道公務用カードで決済後、金恵京夫人から現金をもらった」

 京畿道の公務用クレジットカードで「共に民主党」関係者に食事を提供し接待した疑いが持たれている、同党の李在明(イ・ジェミョン)代表の配偶者・金恵京(キム・ヘギョン)夫人。22日に行われた金夫人の裁判で、秘書B氏が「公務用カードで食事の決済をしたら夫人が現金をくれた」と証言した。捜査機関で「金夫人が飲食代金をくれたことはない」と言っていたB氏が、法廷で供述を覆したのだ。

【写真】金恵京夫人の秘書B氏

 B氏は22日、水原地裁で開かれた金夫人の裁判に証人として現れた。検察の「(金夫人の自宅に食事を配達してきたら)被告人が食事の代金をどのように処理するか、尋ねなかったのか」という質問に対し、B氏は「ただお金をもらった。現金をもらった」と述べた。検察が「公務用カードの決済後、(お金をもらったのであれば)被告人をだまして私的な利益を得たということか」と再度尋ねると、B氏は「はい」と答えた。

 しかし、裁判で公開されたB氏の検察供述調書には「金夫人が飲食代金を補てんしてくれたことはない」とある。

 この日、B氏は検察での取り調べ時と異なる証言をしたり「よく思い出せない」「捜査中なので言えない」という発言を繰り返したりした。これを受けて裁判部は、証人に対し4回にわたって「偽証の問題が生じることもあり得る」と指摘した。

 B氏は共犯者の金夫人と共に、李在明氏が党代表予備選に出馬した2021年8月、ソウル市内の飲食店で民主党議員の妻などに対して計10万4000ウォン(現在のレートで約1万1900円)相当の食事を提供し、公職選挙法違反の罪で今年2月に懲役10カ月・執行猶予2年の刑が確定した。B氏は、李代表が城南市長および京畿道知事だった時期に任期制公務員として任用され、金夫人に私的に随行した人物だ。

 検察は、金夫人が京畿道の公務用カードで食事代金を決済するようB氏に指示したものとみている。これについてもB氏は、22日の裁判で「誰の指示もなく食事代金を決済し、(被告人と)相談したことはない」と証言した。

水原=キム・スオン記者

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  • ▲公職選挙法違反容疑で在宅起訴された、共に民主党の李在明代表の配偶者・金恵京夫人が22日午前、京畿道水原市霊通区の水原地裁で開かれた公判に出廷するところ。/ニュース1
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