【ソウル聯合ニュース】韓国国防部の次官級を含む高官と軍の将官クラスの私用電子メールがハッキングされたとして、警察庁国家捜査本部の安保捜査局が捜査に着手したことが21日までに分かった。北朝鮮の組織によるサイバー攻撃と推定される。
警察関係者は「軍関係者らを狙った北のサイバー活動と関連して捜査中だ」と話した。まだ捜査段階のため、攻撃の対象と被害規模の詳細は明らかにできないとした。
軍や公職者の公務用メールでなく、私用メールのアカウントがハッキングされたようだ。軍のサーバーに対するサイバー攻撃ではないとされる。
国防部は「警察の調査に協力している」と述べた。また関係者には、私用メールのセキュリティー対策強化に関する指針を出したという。
警察はまた、これと同様の手口で外交安全保障の専門家など約100人の私用メールがハッキングされたと把握し、捜査しているもようだ。
北朝鮮のハッカー集団として知られるキムスキーなどは、韓国の軍、外交安保当局、専門家などのメールアカウントを乗っ取るサイバー攻撃を繰り返している。韓国警察庁の安保捜査局が先月公表した捜査結果によると、北朝鮮ハッカー集団のキムスキーとラザルス、アンダリエルは韓国の防衛産業技術を狙って少なくとも1年半前から、韓国企業にサイバー攻撃を盛んに仕掛けてきた。