韓国 けさのニュース(5月20日)

◇集中治療室に迫る危機 研修医離脱で激務の教授が限界に

 政府が医師不足などの対策として打ち出した大学医学部の入学定員増員に反発して研修医が職場を離脱してから3カ月近くがたつ中、大型病院では集中治療室の維持がこれ以上は困難だと訴える声が上がっている。集中治療室は主に研修医が当直として担当してきたが、研修医が一斉に離脱して以降は教授たちがその穴を埋めている。だがそれも限界に近づきつつあるようだ。「ビッグ5」と呼ばれるソウルの大型病院の一つ、ソウル峨山病院で集中治療室に詰めてきた教授は「3月は週に130時間働きました。こうした状況が続けば教授たちの集中力低下は避けられず、医療事故が発生する恐れもあります」と不安を明かした。

◇尹大統領夫人の高級バッグ疑惑 ネットメディア代表を聴取へ

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領夫人の金建希(キム・ゴンヒ)氏が高級ブランドバッグを受け取ったとされる疑惑を巡り、ソウル中央地検は20日にインターネットメディア「ソウルの声」のペク・ウンジョン代表を聴取する予定だ。ペク氏は、映像などを公開しながらバッグ受け渡しを最初に報じたメディアの代表。昨年12月、尹大統領夫妻を不正請託禁止法違反と収賄の容疑で告発していた。法曹関係者によると、検察はペク氏を告発人として呼び出す。

◇尹大統領の支持率31.4% 6週連続で30%台前半

 世論調査会社のリアルメーターは20日、全国の18歳以上の2002人を対象に13日から17日まで実施した調査で尹錫悦大統領の支持率は31.4%だったと発表した。前週から0.8ポイント上昇した。不支持率は1.1ポイント下がり、65.5%となった。尹大統領の支持率は総選挙(4月10日)前の4月第1週は37.3%だったが、次の2週は32%台に下がり、その後の3週は30.2%、30.3%、30.6%だった。今回で3週連続の上昇だが、上昇幅は誤差の範囲といえるほど小さい。 

◇野党が大統領室前で共同記者会見へ 海兵隊員殉職巡り特別法の受け入れ要求

 野党が20日にソウル・竜山の大統領室前で共同記者会見を開き、昨年の水害で行方不明者を捜索中だった海兵隊兵士が殉職した事故に絡んで捜査に圧力がかけられた疑惑について、政府から独立した特別検察官の任命・捜査に向けた特別法の受け入れを求める。革新系最大野党「共に民主党」の朴贊大(パク・チャンデ)院内代表をはじめ、革新系「祖国革新党」と「正義党」、左派少数「進歩党」などの院内代表や代行、内定者が記者会見に出席する。この会見の前には、元法務部長官で祖国革新党代表の曺国(チョ・グク)氏も特別法受け入れを求める記者会見を開く。同特別法に関し尹大統領は9日の記者会見で、進行中の捜査を引き続き行い、捜査結果に国民が納得できない場合は特別検察官による捜査を実施する考えを示した。

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