米に偏る韓国製EV 輸出先の多角化必要 

【ソウル聯合ニュース】韓国製電気自動車(EV)の輸出先が米国に偏っていることが分かった。

 韓国自動車モビリティ産業協会(KAMA)が19日までに公表した資料によると、今年1~3月に韓国から輸出されたEVは8万1631台で、そのうち半分近い3万6556台(44.8%)の輸出先が米国だった。

 韓国製EVの輸出に占める米国向けの割合は上昇し続けている。

 輸出を始めた2014年には622台にすぎなかったが、19年に1万台を突破し21年には1万9820台と2万台目前に迫った。この時も米国が占める割合はまだ10%台だったが、22年には6万8923台となり、31.1%に拡大した。昨年は12万1876台を輸出し、過去最大となる35.1%となった。

 問題は米国内で過度なシェアを占めれば、関税など思わぬ規制に直面しかねないと専門家は指摘する。

 自動車問題専門家の金必洙(キム・ピルス)大林大未来自動車学部教授は「韓国製EVのシェアと販売が米国で高まり続けば、現地で抵抗線が生じかねない。競争力を強化するとともに、輸出先を多角化しながら米国内の生産も増やす必要がある」と述べた。

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