MLB:左肩脱臼のジ軍・李政厚、予想より深刻なけがだった

MRI検査結果で左肩の損傷見つかる
手術するかどうかは2次検査後に決定

 米大リーグ(MLB)でプレーしている李政厚(イ・ジョンフ、25)=サンフランシスコ・ジャイアンツ=の肩のケガが、当初の予想とは違い深刻であることが診断で分かった。ジャイアンツは15日(韓国時間)、「磁気共鳴画像装置(MRI)検査の結果、李政厚の左肩に『構造的損傷(structural damage)』が確認された」と明らかにした。肩を脱臼し、肩の関節や靱帯(じんたい)に損傷を受けているということだ。李政厚は17日、ロサンゼルスに移動し、ニール・エラトロッシュ医師の2次検査を受ける予定だ。エラトロッシュ医師は、米スポーツ医学界で著名な人物。柳賢振(リュ・ヒョンジン、37)=現:ハンファ・イーグルス=が大リーグでプレーしていた2015年、肩関節唇(関節のまわりに唇のように付着している軟骨で、肩関節の安定性を補強する組織)の手術などを3回にわたって受けた。また、エラトロッシュ医師は昨年、大谷翔平(29)=ロサンゼルス・ドジャース=と韓国プロ野球投手の安佑鎮(アン・ウジン、24)=キウム・ヒーローズ=のトミー・ジョン手術を執刀した。

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 肩の負傷の回復は一般的に、手術を受けた場合は4-6カ月かかり、手術を受けない場合は6-7週間前後が必要になる。李政厚が手術を受けることになれば、事実上、今シーズンはあきらめなければならなくなる可能性が高い。李政厚は10日に故障者リスト入りしたが、ブランクはさらに長くなる見通しだ。肩の手術は通常、再手術をしたからといって経過がより良くなるとは言えない、と医療界では言われている。このため、エラトロッシュ医師が李政厚の状態を詳しく調べた上で、手術するかどうかを最終決定するものとみられる。ジャイアンツは李政厚の治療方法や欠場期間などについて18日、追加で説明する方針だ。

 ただし、李政厚は右投左打であることから、手術を受けずにリハビリを選択する可能性もある。右肩ならば投打の負担が大きく手術が避けられなかっただろうが、左肩の負傷であるためリハビリでも耐えられるだろうとの期待があるからだ。李政厚は13日、シンシナティ・レッズとのホームゲームで、1回表の守備中に打球を捕ろうとしてフェンスに激突、肩を負傷した。

ヤン・スンス記者

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