【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)は14日、戦術ミサイル兵器システムの生産現場を視察し、「わが軍隊の戦争準備に画期的な変革をもたらす」と強調した。朝鮮中央通信が15日報じた。
通信によると、今年前半に生産されるミサイル発射台は朝鮮人民軍のミサイル連合部隊に新たに配備される。
公開されたのは北朝鮮が「新型戦術誘導兵器」と呼ぶ4連装の近距離弾道ミサイル「火星11」とみられる。射程は110キロほどで、北朝鮮の弾道ミサイルの中では最も短い。北朝鮮は2022年4月に同ミサイルの発射実験を実施し、「戦術核運用の効果と火力任務の多角化を強化するうえで大きな意義」があると主張し、核弾頭搭載の可能性を示唆した。
金正恩氏は今月に入ってから軍需工場の視察を続けており、ロシアなどへの兵器の輸出を念頭に置いた動きとみられる。