文在寅前大統領が初の回顧録を出版…『辺境から中心へ』

5年の在任期間中の外交・安全保障決定プロセスを収める

文在寅前大統領が初の回顧録を出版…『辺境から中心へ』

【新刊】文在寅著『辺境から中心へ』(写真=キムヨン社提供)

【ソウル=NEWSIS】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が、退任から2年を経て初の回顧録を出す。

 出版社のキムヨン社は、文・前大統領の回顧録『辺境から中心へ』を今月20日に出版するという。同社が8日に明らかにした。崔鍾建(チェ・ジョンゴン)元外交部(省に相当)次官が質問して文・前大統領が答えるという形式で、在任中の外交・安全保障政策と決定過程を盛り込んだ。

 金正恩(キム・ジョンウン)委員長との「徒歩の橋」対話や米国のトランプ大統領(当時)との首脳会談、シンガポール米朝首脳会談の破局、南北米板門店会合など、在任当時の重要な外交的変曲点に文・前大統領の視点から光を当てた。文・前大統領のパートナーだった金正恩委員長・トランプ大統領・安倍晋三首相との水面下での交渉過程はもちろん、彼らに対する文在寅氏の評価も含まれた。

 文・前大統領は外交・安全保障の成果と、惜しまれる部分および限界、成功と失敗の要因、政策に対する功過の判断を率直に記録した。現在の国際情勢や南北情勢についての診断と今後の変化に対する助言も記した。

チョ・スウォン記者

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