【NEWSIS】中国国営のグローバル・タイムズが韓国政府に対し「韓中日首脳会議で外交方針を見直せ」と圧力をかけてきた。同メディアは10日「3カ国首脳会議は韓国の外交方針を正すリトマス試験紙だ」という見出しの社説で「今回の首脳会議は韓国政府が外交方針を修正するめったにない機会を提供するだろう」「中国との2国間交流に主な焦点を合わせている点からそう言える」と主張した。
【写真】パリ市内のホテルで中国の習近平国家主席と会談する尹錫悦大統領
同メディアはさらに「(韓国の)現政権は中国との関係では特定地域の『小規模グループ』に同調し、米国と日本に従って台湾や南シナ海問題に介入する近視眼的な態度を示してきた」「韓国が今回の韓中日首脳会議を韓中関係改善に活用するには、より誠実な態度を示し具体的な対応を取らねばならない」と強調した。
その上で同メディアは「現政権発足後、韓国は米国と日本の支援を受け『価値基盤』外交、韓米同盟強化、日本との関係改善、対北朝鮮強硬路線などを推進してきた」「昨年以降ロシアとウクライナの紛争が長期化し、米国の中国封鎖努力が強まったことで韓半島の緊張が高まり、北東アジアでは陣営対決の徴候が徐々に明確になっている」などと不満を示した。
また「政治的保守主義と米国の強い誘引の影響で韓国の政界では一部が中国を徐々に警戒し、競争的に接している点は否定できない事実」「彼らは米国と日本が伝える『中国脅威論』を宣伝し『米国に依存して中国を封鎖すべき』という思考方式に同調している」「これは韓国による合理的かつ包括的な対中政策や両国関係の管理に挑戦を突き付けている」とも指摘した。
イ・ミョンドン記者