米大リーグ(MLB)のスーパースター、大谷翔平選手(29)=ロサンゼルス・ドジャース=の元通訳・水原一平被告(39)が違法賭博の借金を返済するため大谷の金を横領したという容疑を認め、司法取引に応じた。米司法省が8日(現地時間)に発表した。
米司法省は同日発表した資料で、「水原被告は違法賭博による借金を返すために大谷選手の銀行口座から1697万5010ドル(約26億3000万円)を違法に送金したという容疑について、裁判所で有罪を認めることで検察と合意した」と明らかにした。その上で、「水原被告は14日に裁判所で銀行詐欺と虚偽所得申告の2件の容疑に対して有罪を認める見込みだ」と述べた。銀行詐欺の量刑は最も重くて禁錮30年、虚偽所得申告は禁錮3年だ。
米司法省が同日公開したカリフォルニア連邦検察の捜査結果によると、水原被告は2021年11月から今年3月にかけて大谷選手のパスワードを使って大谷選手の口座にアクセスし、銀行に登録されているEメールアドレスと電話番号を変更したという。銀行が口座振替承認のための本人確認をする際、大谷選手ではなく水原被告に電話がかかってくるようにするためだったとのことだ。
ワシントン=イ・ミンソク特派員