慶尚南道昌原市の美容室を訪れた教会の牧師が、美容室オーナーの愛犬に対し、首を絞めるなどの虐待を加えたとされる動画がSNS(交流サイト)に投稿された。
昌原市内で美容院を営むAさんは今月7日、自身のインスタグラムに、美容院に来店した客がAさんの愛犬に虐待を加えたとする動画を投稿した。
Aさんが投稿した動画は30秒ほどの監視カメラの映像で、ソファーに座って順番を待っていた男性が、隣にいる子犬を見てしばらくなでた後、首を絞め始める様子が映っている。男性は子犬が逃れようとすると自分の体を乗せて子犬の頭をクッションに押し付けるなど、さらに強く首を絞めた。子犬は苦しそうに体をよじってもがき、20秒後に男性が手を離すと子犬は別の方に逃げていった。
Aさんは「美容室に出勤する時も帰る時も一緒の子犬が、加害者が帰った後は隅っこに隠れて激しく吠えるなど、ひどく不安がる様子を見せた」として「もしやと思って監視カメラを確認した」とつづった。
さらに「その客は予約時間より早く来て待っていたが、前のお客さんに仕上げのシャンプーをしている間に私の愛犬の首を20秒ぐらい虐待しているのを映像で確認した」「加害者は教会で牧師をしている人だ」と説明した。
Aさんは8日、チョソン・ドットコムの電話取材に対し「監視カメラの映像を知人に見せたところ『うちの美容室にも来ていたお客さんだ』と言っていて、それで牧師ということが分かった」と説明した。Aさんの美容室の隣にある教会の牧師だという。
Aさんは「一言の謝罪もなく、本人はいまだに『悪いことはしていない』と開き直った態度を取り続けている」として「主人の知らないところで子犬を虐待しておいて、きょろきょろと監視カメラを探しているようだった」と主張した。
幸いAさんの愛犬の体調には異常はないという。Aさんはこの日、インスタグラムのストーリー上で、昌原中部警察署にこの男性に対する告訴状を提出したと明らかにした。8日にこの男性の任意事情聴取が行われるとも説明した。
インターネットでは「子犬は大丈夫なのかな。病院に行って診断書をもらった方がいいですよ」「子犬があまりにも苦しそうで、最後まで動画を見ていられない」「あんな風に誰も見ていないところで、口のきけない動物の首を絞めるということは、教会ではどうなんだろう」などの反応が見られた。
チョン・アイム記者