【世宗聯合ニュース】韓国の統計庁が2日発表した消費者物価動向によると、4月の消費者物価指数は前年同月比2.9%上昇した。上昇率は3カ月ぶりに3%を下回ったものの、リンゴやナシなど果物の高値は続いている。
消費者物価指数の上昇率は1月が2.8%、2月と3月は続けて3.1%だったが、4月は2%台に鈍化した。
変動の大きい農産物と石油類を除いたコア物価は前年同月比2.3%上昇した。生活実感に近い生活物価指数の上昇率は3.5%だった。
4月は農畜水産物が10.6%上昇した。このうち農産物の上昇率が20.3%。
生鮮食品の上昇率は19.1%で、依然として高い。野菜が12.9%上がった。果物はリンゴ(80.8%上昇)とナシ(102.9%上昇)を中心に38.7%上がり、前月(40.9%)に続き大幅な上昇率となっている。
統計庁の担当者は「緊急安定資金が支給されはしたが、リンゴやナシは貯蔵量と出荷量が極めて少なく、大幅な値下がりは難しい状況だ。新しく出荷されるまでこうした価格が続くのではないか」と話した。
石油類は1.3%上昇した。統計庁担当者によると、中東情勢が不安定な中でも石油類の価格は予想ほど大きく上がらなかったが、今後も価格の推移を注意深く見守る必要があるという。