バイエルン・ミュンヘンはチャンピオンズリーグで10年間、レアル・マドリードを越えることができなかった。2011-12シーズンにベスト4でPK戦まで持ち込み、かろうじて勝ったのが最後の勝利だ。この日は第1戦の勝利もあって勢いに乗ることができたはずだったが、金ミン哉のミスにより水の泡となった。第2戦はアウエーゲームなので、さらに厳しい。
バイエルン・ミュンヘンのトーマス・トゥヘル監督は、「金ミン哉はあまりにも貪欲(どんよく)な守備をする。プレスをかける状況ではなかったので、あそこで金ミン哉を助けることができる人は誰もいなかった」と語った。PKを献上した場面についても、「突然、不必要な反則を犯した。あのような状況では、じっと立っていなければならない」と言った。
独紙「ビルト」は金ミン哉に6点という点数をつけた。1点から5点までのうち、数字が小さいほど良い評点なのだが、6点は敗戦の元凶だと名指しされた時だけ付けられるもので、異例の酷評だ。ビルトは同日、紙面の第1面に「金ミン哉 大惨事(Kim Katastrophe)」と書いた。
金ミン哉は果敢な、あるいは無謀な守備により、ずっと指摘を受け続けてきた。金ミン哉個人としても、後半期に差しかかり主力争いで遅れを取っていたため、さらに悪材料となっている。金ミン哉がUEFAチャンピオンズリーグで先発出場したのは、イタリアのラツィオとのベスト16戦以来、約2カ月ぶりのことだ。だが、この試合で手痛いミスを相次いで犯したため、残りのシーズンはさらに肩身が狭くなるものとみられる。
それでも、バイエルン・ミュンヘンのキャプテン、マヌエル・ノイアーは「ミスは起きるものだ。金ミン哉は今日、完全に悪かったわけではなかったが、いくつかの重要な場面で正しい決定を下すことができなかったようだ。サッカーでは常にあり得ることだ」と語った。第2戦は韓国時間9日午前4時、レアル・マドリードのホームゲームで行われる。
イ・ヨンビン記者