◇ソウルの大型病院 教授の週1回休診始まる
「ビッグ5」と呼ばれるソウルの五つの大型病院のうち、ソウル大病院とセブランス病院に所属する教授たちは30日に外来診療を休みとし、手術も行わない。その他3病院の教授たちも近く週1回の休診に入る。大学医学部の入学定員を拡大する政府の方針に医師側は強く反対し続けている。5月1日には強硬派で知られる林賢澤(イム・ヒョンテク)氏が大韓医師協会の新会長に就任する予定で、政府との対立は一層激しさを増しそうだ。
◇国民年金改革 調査結果巡り国会特別委が議論へ
国会年金改革特別委員会は30日、全体会議を開き、傘下の公論化委員会が行った年金改革に対する調査結果について議論する。国民年金の所得代替率を50%、保険料率を13%に引き上げる「所得保障案」と、所得代替率を40%で据え置き、保険料率を12%に引き上げる「財政安定案」のうち、市民代表団の56.0%は所得保障案を、42.6%は財政安定案を選択した。所得保障案を支持する意見が多かったことに対し、保守系与党「国民の力」は「持続可能な年金制度を作らなければならないという面で明白な改悪」と批判する一方、革新系最大野党「共に民主党」は「老後の不安解消のため、まずは所得保障という国民の意思」と歓迎する立場を示している。
◇障害者人口に占める65歳以上の割合 初めて50%上回る
保健福祉部が公表した「2023年障害者実態調査」の結果によると、昨年5月末時点で障害者認定を受けた264万7000人のうち65歳以上が54.3%を占め、20年の調査(49.9%)と比べると4.4ポイント増加した。50%を上回ったのは調査を開始して以来初めて。保健福祉部の黄承ヒョン(ファン・スンヒョン)障害者政策局長は「障害者の高齢人口の割合は、23年の人口全体に占める高齢人口の割合である18.2%に比べ約3倍の水準」として「今回の調査で障害者の高齢化が確認された」と説明した。
◇労組二大組織 メーデーにソウルで大規模集会
メーデーの5月1日、ソウル市内で労組の二大全国組織が大規模集会を開く。ソウル警察庁は集会による交通の混雑が予想されるとして、公共交通の利用を呼びかけた。警察当局によると、全国民主労働組合総連盟(民主労総)は1日午後、鍾路区の東和免税店付近で約2万5000人が参加する集会を開催する。集会後はソウル雇用労働庁や大統領室がある竜山区の三角地駅に向けて行進する。韓国労働組合総連盟(韓国労総)も国会議事堂がある汝矣島で約7000人が出席する集会を開く。
◇北朝鮮 開城工業団地の出入口付近の建物を撤去か
米政府系メディアのボイス・オブ・アメリカ(VOA)は、北朝鮮が開城工業団地の出入口付近の建物を撤去したと報じた。VOAは、衛星画像大手の米プラネット・ラボが27日に撮影した衛星写真を分析した結果、開城工業団地の出入口から50メートルの場所にあった幅40メートル、高さ20メートルの茶色い屋根の建物が見当たらないとして、この建物は過去に開城工業団地に出入りする韓国側の車両や関係者を管理する目的で使用されていたものだと推定した。