この学術大会に多数の研修医が参加したことについて、一部の医師の間からは懸念の声も聞かれた。韓国政府の医大・医学部増員と必須医療パッケージ推進に反発して病院を去った研修医たちが、美容などの分野の一般医に多数流れる可能性があるためだ。この日、会場を訪れたある個人医院の院長は「『ビッグ5病院』の研修医の先生たちが朝9時から行列していたのを見ると、複雑な思いだった」と話した。
4月29日で研修医が退職してから10週間が過ぎたが、大韓医師協会などは依然として「医大増員原点再検討」を要求している。同協会はこの日、定期代議員総会を開いた後、「政府は増員推進を全面白紙化し、責任者を問責せよ」とコメントした。同協会のイム・ヒョンテク次期会長は「政府が白紙化しなければ医療界は一歩も動かないだろうし、どんな交渉にも応じないだろう」と述べた。
今週からは主な大学病院の教授たちが週1回の休診に入る。ソウル大学・セブランス病院の教授らは30日、ソウル峨山病院・ソウル聖母病院の教授らは来月3日から休診する。ソウル大学医学部の教授らは休診日の30日に「大韓民国の医療が進むべき道」をテーマに緊急シンポジウムを開く予定だと明らかにした。こうした中、全国の医科大学・大学医学部は集団留年という事態を防ぐために今月、開講を試みたが、状況が思わしくない。医大生たちの授業ボイコットで中央大学・順天郷大学・仁荷大学・朝鮮大学・建陽大学など少なくとも5大学の医学部は今月中に授業が始められないとみられている。
韓国政府はこの日、医大教授らの週1回の休診について、「深い遺憾の意と懸念を表する」と明らかにした。保健福祉部(省に相当)の朴敏守(パク・ミンス)第2次官は「政府は医師団体と1対1の対話が可能だと言っているのだから、集団行動はやめて対話の場に条件なしに出てきて意見を提示してほしい」と述べた。
チョン・ヘミン記者