韓国の新型コロナ警戒レベル 5月から最低に=病院もマスク義務解除

【ソウル聯合ニュース】韓国政府は19日、新型コロナウイルスに対する感染症危機警戒レベルを5月1日付で、最も低い「関心」に引き下げることを決めた。病院・医院の一部で維持されていたマスク着用義務は解除され、新型コロナ対策に当たってきた政府の中央事故収拾本部と中央防疫対策本部は解散する。韓国での新型コロナは、感染者が初めて確認された2020年1月20日から約4年3カ月でエンデミック(一定期間で繰り返される流行)に移行することになる。

 

 新型コロナに関する中央事故収拾本部は19日、池栄美(チ・ヨンミ)中央防疫対策本部長(疾病管理庁長)主宰の会議を開き、現行は上から2番目の危機警戒レベル「警戒」を5月1日に2段階引き下げて最も低い「関心」に切り替えることにした。中央防疫対策本部は「現在の防疫状況はかなり安定しており、致死率も低い上、特別に危険な変異は観察されていない」と説明した。

 すでに昨年8月末、新型コロナの感染症分類はインフルエンザなどと同レベルの4級に引き下げられている。

 疾病管理庁によると、新型コロナの新規感染者数は今年2月第4週の4563人から4月第1週には2962人に減少した。

 警戒レベル引き下げに伴い、防疫措置と医療支援政策のほとんどが終了する。

 感染者の隔離勧告基準は「検体採取日から5日」だったが、「主な症状の好転後24時間」に緩和される。症状の改善後、1日ほど休めば普段の生活に戻ることができる。病院級の医療機関と重症化リスクの高い患者が入所する施設に残っていたマスク着用義務は、着用勧告に変更される。

 新型コロナの検査費は基本的に自己負担とする。一部の患者に限り、迅速抗原検査の費用が支援される。

 20年1月に政府が構成した新型コロナに関する中央事故収拾本部と中央防疫対策本部は運営を終え、関係者は通常の業務に復帰する。

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