「女性運動界は勢力が小さく、内部の階級秩序、連帯は男性に劣らない。同じ釜の飯を食べていることと関係がある。女性界に割り当てられたポストと地位の分配を受けるためには、異論を唱えることは難しい」ーー。 慰安婦運動を汚した尹美香(ユン・ミヒャン)氏に女性界が正論をぶつけなかった理由、安熙正(アン・ヒジョン)元忠清南道知事、朴元淳(パク・ウォンスン)元ソウル市長の権力型性暴行事件で女性運動勢力が被害者を「被害呼訴人(被害を訴えている人の意)」と呼んだことも「同じ釜の飯」の論理としては理解できる。
では平凡な20代はなぜ憤りを感じないのか。「気持ち悪くて汚らわしいが、年寄りは皆同じようなものではないか」「フェミニストの学者が当時は女性搾取、性上納があると言っていた」――。若い女性たちが「バイブル」とするインターネット上の女性掲示板にはすでに「性的接待=ファクト」という信念が広がっていた。金俊爀発言が事実ではなくても、「女性家族部廃止」を公約に掲げた国民の力ではなく、民主党に「200議席」を与える決心ができていた。保守政党は若者の歓心を買おうとバラマキを行うのではなく、「反保守」の原因を分析することに時間をかけなければならない。
こんな質問をしてみたい。自分たちも守ろうとしない彼女らの名誉を他人が守ってやる必要はあるのか。必要だ。健全な大学と構成員の名誉を汚した発言は、必ず審判を受けなければならない。目撃者が乗り出さなければ、韓国社会は陣営内の強者が弱者を踏みにじる動物の王国になるからだ。もう半分はそうなっているが。
朴垠柱(パク・ウンジュ)記者