韓国 きょうのニュース(4月12日)

◇尹大統領 総選挙敗北受け来週にも立場表明

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は10日に投開票された総選挙(定数300)で与党「国民の力」が敗北したことを受け、来週にも立場を表明する方針であることが12日、分かった。尹大統領の発表には国民の声に耳を傾け、意思疎通を強化するという内容が盛り込まれる見通しだ。教育・年金・労働・医療改革など主な国政課題は目標を変更せず、政策の進捗(しんちょく)状況を詳細に伝え、国民の共感を得る方向で推進する立場を示すとみられる。人的刷新や組織改編に関する構想も明らかにする見通しだ。

◇総選挙惨敗 与党内で国政基調変化・人事刷新求める声

 総選挙で惨敗した与党「国民の力」の内部で、政府と尹錫悦大統領に対し国政基調の変化を求める声が上がっている。与党の要求を国政に大幅に反映するなど、政府と党の関係を水平化するよう注文するほか、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表との会談に否定的な立場を示してきた尹大統領に対して前向きな対話を求める意見も出ている。大統領室の全面刷新をはじめ、与党の人事刷新が急がれるという指摘も多い。

◇最大野党代表 尹大統領との会談に意欲

 最大野党「共に民主党」の李在明代表は、総選挙の当選者らと参拝に訪れた国立墓地の国立ソウル顕忠院で記者会見し、「与野党を問わず選挙(結果に)込められた国民の思いをしっかり受け止めなければならない」として、政府と与党に対し野党との対話を促した。李氏は、尹錫悦大統領との会談に関する見解を問われると「政治の根本は対話と妥協であり、当然会って対話しなければならない」として「これまでできなかったのは残念な限りだ」と強調した。

◇韓米日が海上訓練 北朝鮮潜水艦の脅威に対応

 海軍は米国、日本と共に11~12日に韓国南部・済州島南方の公海で、北朝鮮潜水艦の脅威に対処するための海上訓練を実施したと発表した。米海軍の空母「セオドア・ルーズベルト」、韓国海軍のイージス駆逐艦「西厓柳成竜」、日本海上自衛隊の護衛艦「ありあけ」など、6隻が参加した。米空母が参加する韓米日の海上訓練は、1月中旬に済州島南方の公海で実施して以来、約3カ月ぶり。

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