南北通信線「北で災害発生時にも必要」 早期の復旧促す=韓国統一相

【ソウル聯合ニュース】韓国の金暎浩(キム・ヨンホ)統一部長官は12日、ケーブル・衛星チャンネルのKBSライフの番組に出演し、「南北通信線は災害発生時に意思疎通し、協議するためにわれわれだけでなく北の住民にも必要だ」として北朝鮮が一方的に遮断した南北通信線の早期復旧を促した。

 北朝鮮は昨年4月6日の通話を最後に、板門店の南北連絡事務所と軍通信線の連絡に1年以上応答していない。

 このため、韓国側は昨年に韓国の海岸で北朝鮮住民の遺体が見つかった事件や、朝鮮半島東側の東海で漂流している北朝鮮船舶が見つかった事件の発生をメディアの報道や国連軍司令部と北朝鮮間のチャンネルを通じて伝えた。

 また、金氏は北朝鮮で大規模な災害が発生した場合に韓国が人道支援を行う意思があることも明らかにした。

 北朝鮮が韓国に流れ込む臨津江の上流にある黄江ダムを放流し、韓国国民が被害を受けたこともあるとして、北朝鮮の災害問題は韓国にとっても重要だと強調。政府は北朝鮮で災害が発生した場合に使う予算を確保していると説明した。

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