このユーチューバーが「これが合法的な手続きなのか」と言いながら「なぜ私の永住カードを見たいのか」と尋ねると、警察官は不法滞在かどうかを確認するためのものだとして協力を求めた。警察官は、このユーチューバーに運転免許証の提示を要求し、電話をかけてこのユーチューバーの身元を確認しているように見えた。ユーチューバーは「いくら警察だと言っても、気分は悪い」「食事をしているのに、横で電話までかけてる。新種の詐欺じゃないよな」と言った。身元の確認が済んでようやく、警察官は離れていった。
動画を見たネットユーザーらの意見は分かれた。人種差別だと主張する人々の間からは「あの警察官が白人も同じような比率で不法滞在者かどうか確認をしたのか、気になる。白人には手を出さず東洋人ばかり集中的に調べているとしたら人種差別に該当する」「新型コロナのせいで中国に対する感情が良くないから、東洋人にそうしているのではないだろうか」「肌の色で永住権を調べるのは人種差別に該当する。警察相手に告訴も可能だろう」「怪しい行動をしたわけでもないのに、わけもなく近寄ってきて、言いがかりをつけてるのか」などの反応が出た。
逆に、人種差別ではないと主張するネットユーザーの意見はこうだ。「警察官は警察官のやるべきことをやった。ツイてないと思って忘れるべき」「まず、外国人(永住権保持者含む)の地位は内国人ではなく文字通り外国人、異邦人だということ。居住国の法的要求に応じる義務がある」「あの警察官の言葉から、人種差別的発言や行動はうかがえない。むしろ丁寧だ」「撮影しているのを疑ってチェックしたように見える」「欧州はテロや強盗が深刻なので、治安維持の観点から処理するのは正しいと思う」などだ。
「米国の場合、永住カードを常に携帯していないといけないのに」「人種差別でないかもしれないけれど、気分を害するのは間違いない」「他はともかく、食事の時間を邪魔するのはあまりに失礼」などの意見もあった。
イ・ヘジン記者