【ソウル聯合ニュース】韓国政府が医師不足解消などのため打ち出した大学医学部の定員増員に反発して医学生が一斉に休学届を提出したことを受け、開講を延期していた全国40大学の医学部のうち、16校で授業が開始されたことが9日、分かった。
残りの24校のうち23校も今月中に授業を始める計画だが、休学届を提出した学生がどれだけ出席するか見通しが立たない状況だ。
各大学は2月から新学期を始める予定だったが、学生のボイコットにより授業を行えずにいた。
しかし4月中旬を過ぎると1学期の学事日程を消化することができず、多くの学生が留年せざるを得なくなる。また、最終学年の学生は国家試験を受験するために必要な臨床実習の期間を確保することが難しくなる。このため各大学は授業の再開を決めた。
ただ、医療界と政府の対立が長期化するなか、実際に学生が授業に出席するかどうかは予測できず、このままボイコットが続いた場合は留年処分となる恐れもある。
教育部によると、8日の「有効休学申請」の件数は2校、2人で、累計申請件数は1万377件となり、全国の医学部在学生の55.2%を占めた。