さらに、この関係者は「横断幕に『金俊ヒョク候補事件、性上納妄言に共に民主党は謝罪せよ』と書かれているが、今、事実を知った。うちのおばは金活蘭の犠牲者だ。どうして金俊ヒョク候補に『出馬を辞退して共に民主党に謝罪しろ』と言えるだろうか」と言った。
記者会見の主催者側は「(日本による植民地支配からの)解放後、金活蘭は毛允淑(モ・ユンスク=詩人で梨花女子専門学校の卒業生)と一緒にナクラン・クラブを作り、韓国人女性たちに米国の高官や米将校たちを接待させた。機密指定が解除された米軍防諜(ぼうちょう)部隊(CIC)の文書には、ナクラン・クラブについて『某一流女子大を卒業した、英語ができる魅力的な女性たちで、教養のあるホステス』『米将校の政府の役割をした』『ナクラン・クラブの会員たちの任務は、夜は韓服できれいに着飾ってライトを浴びながら、高官たちを接待すること』などの記録がある」と主張した。
記者会見の主催者らが性接待主張の根拠としているは、聖公会大学のイ・イムハ教授がCICの報告書を引用して書いた論文だ。しかし、この論文には「ナクラン・クラブが性接待をした」という内容はなく、「女性指導者たちが韓国戦争(朝鮮戦争)期間に内々だが公開運営した各種パーティーは直接的な性の提供ではないとしても」と書かれている。
また、CIC報告書にも「金活蘭総長が梨花女子大生に性上納させた」という内容はない。このため、「entertain」を「接待」、「hostess」(主催者)を「ホステス」と翻訳したことから起きた誤解だと指摘されている。
キム・サンユン記者