【ソウル聯合ニュース】韓国の韓悳洙(ハン・ドクス)首相は7日、聯合ニュースのインタビューに応じ、政府が打ち出した大学医学部定員の2000人増員について「政府は全ての問題に柔軟な立場だ。数字に埋没しない」と述べ、2000人という数字にとらわれない考えを強調した。
韓首相は医療界と柔軟な立場で議論することに期待を示し、「現実的に医療界で統一した案を出すのが難しいなら、社会的協議体として大統領直属の医療改革特別委員会を早期に発足し議論できる」と述べた。
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が4日、定員増員に反発して一斉に職場を離脱した研修医の代表と初めて対話したことについては「当事者が大統領と会って対話の突破口が開けたのは非常に意味がある」と評価。今後も医療界のさまざまな代表と対話を続ける努力をしていくと強調した。
社会的協議体に関しては「定員増員を含め医療改革全般について議論する協議体を最大限早期に構成する」とした。
また、物価高騰対策に関し、農畜産物の価格安定資金を「無制限・無期限」で投入し、ネギなどの一部輸入品目について関税を一定の範囲内で無税とする関税割当を適用したと説明。「今月から本格的な物価安定効果が出るようにする」と述べた。
外交分野では、11月の米大統領選挙の結果に伴う韓米関係の見通しに関し、「韓米関係はいかなる場合でもさらに強化すべきで、弱体化はできない」と強調した。
韓中日首脳会談を来月ソウルで開催する方向で調整が進められていることに関しては「韓中日が世界の普遍的価値を同じように共有しているとみるのは難しいが、尊重・尊敬を基調に共通の利益のため対話すべきとの点で一致している」と述べた。