韓国ウェブ漫画がサブカルからメインカルチャーに 中東で人気

【ソウル聯合ニュース】韓国のウェブトゥーン(縦スクロール漫画)が海外で人気の裾野を広げ、韓国以外の地域では一部マニアに人気のあるサブカルチャーと認識されていたが、今はメインカルチャーとして幅広い層で楽しまれているもようだ。

 韓国国際文化交流振興院はこのほど「2024海外韓流実態調査」の結果報告書を公表した。実態調査は昨年11月、海外26カ国・地域の満15~59歳の韓国文化コンテンツに触れたことのある2万5000人を対象に行われた。

 同調査で、韓国のウェブトゥーンの人気について尋ねたところ、30.9%が「大衆的な人気」を得ていると回答した。「少数のマニアの間で人気」は28.4%、「普通の人気」は24.2%、「ほとんど利用しない」は16.5%だった。

 2020年の調査では「少数のマニアの間だけで人気」が29.5%で最も多かったが、3年で順位が入れ替わった。

 国・地域別にはエジプト、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)など中東でウェブトゥーンの人気が高いことが分かった。特にエジプトの場合、「広く人気を集めている」が52.9%で5割を超え、サウジは48.0%、UAEは41.4%だった。

 一方、日本、カザフスタン、ロシアでは依然としてウェブトゥーンをほとんど見ないという回答が30%を超えた。

 韓国のウェブトゥーンを経験した人は、1人当たり月平均12.4時間をウェブトゥーンを見るのに使っていることが分かった。

 韓国ウェブトゥーンに好感を持っている人の割合は71.7%で前年より2.1ポイント下落した。

 ウェブトゥーンが好きな理由としては「まとまっていてしっかりしたストーリー」(29.3%)、「写実的で繊細な絵」(29.0%)などが多く挙げられた。

 特にアジア太平洋地域では25.7%が、人気のあるドラマや映画など韓流コンテンツの原作である点を好感を持つ理由に挙げた。

 ただ、韓国のウェブトゥーンを有料で見るという割合は大きくなかった。「有料で利用する意向がない」という回答が37.6%で、「ある」(33.6%)を上回った。

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