共に民主・金俊ヒョク候補「梨花女子大初代総長は学生を米将校に性上納」「朴正熙は挺身隊・従軍慰安婦たちとセックス」　韓国総選挙

　韓国最大野党・共に民主党の公認候補で、京畿道水原市丁選挙区から今月10日の韓国国会議員総選挙に出馬する金俊ヒョク（キム・ジュンヒョク）候補について、動画共有サイト「ユーチューブ」などで以前行った発言がこのところ相次いで明らかになり、物議を醸している。朴正熙（パク・チョンヒ）元大統領や、名門・梨花女子大学の金活蘭（キム・ファルラン）初代総長らが女性を性的に搾取するなどの行為をしていたと主張しながらも、明確な根拠は提示しないという手法だ。そのような発言を流したのは、2012年の総選挙で暴言騒動を起こした末に落選した、インターネット放送「ナヌン・コムスダ（私は小ざかしいの意、通称ナッコムス）」出身のユーチューバー、金容敏（キム・ヨンミン）氏のインターネット放送などだった。

　金俊ヒョク候補は2022年8月14日、金容敏氏が司会・進行を務めるユーチューブ・チャンネル「金容敏TV」で、「『戦争に臨んで国に報いる』として、従軍慰安婦を送るにあたり、非常に大きな役割をしたのが（梨花女子大学初代総長の）金活蘭だ。米軍政期に梨花女子大学の学生たちを米将校に性上納させた」と言った。

　また、2019年2月3日には崔太敏（チェ・テミン）牧師について、「朴正熙が大統領当選した後も、実は朴正熙とセックス・パートナーだった。2人が一緒に寝たという意味ではなく、2人は一つの空間で一緒に酒を飲み、一緒に麻薬をやった」と言った。崔太敏牧師は、朴正熙大統領の娘・朴槿恵（パク・クンヘ）元大統領政権下で国政介入事件を起こした崔順実（チェ・スンシル）受刑者の父親だ。

　さらに、金俊ヒョク候補はこのユーチューブ放送で、「（当時軍人だった）朴正熙という人は…あの人も同じように、日本による植民地支配時代に挺身隊・従軍慰安婦たちを相手にセックスをしたはずだろうし…」とも言った。

　そして、司会の金容敏氏が「（朴正熙元大統領が慶尚北道の）聞慶小学校の教師をしていた時も小学生と…」と言うと、金俊ヒョク候補は「字を習うため、年を取った学生もかなりたくさんいたので、彼女たちとの関係も確かにあっただろう」と答えた。

　2017年9月にも、金俊ヒョク候補は金容敏氏が司会を務める別のインターネット放送「国民TV」に出演し、「私の専攻は宮中文化のエロ文化」と自己紹介した。そして、「（朝鮮第22代国王）正祖は父・思悼世子の墓（隆陵）を水原に移した。当時の風水地官は全員、『（墓を移した先は）まさに女人の乳房の地だ。だからこの場所は乳頭だ』と言った」と語った。 すると金容敏氏は金俊ヒョク候補に「（あなたの）雅号は『柔頭』に決まった」と言い、字幕に「柔頭・金俊ヒョク教授」と表記した。（韓国語で「乳頭」と「柔頭」は同じ発音）

　国民の力は4月1日、「金俊ヒョク候補は今からでも低級な言動で歴史を歪曲（わいきょく）し、多くの国民を侮辱した自身の過ちを反省し、候補を辞退せよ」と主張した。

イ・ヘジン記者