【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は1日、国家航空宇宙技術局のパク・ギョンス副総局長が前日の記者会見で「昨年、偵察衛星『万里鏡1号』が成功裏に打ち上げられたことで国家防衛力の強化に大きな進展がなされ、今年もいくつかの偵察衛星発射を予見している」と述べたと伝えた。北朝鮮は昨年11月に初の軍事偵察衛星、万里鏡1号の打ち上げ成功を発表し、翌月30日の朝鮮労働党中央委員会総会で金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(党総書記)が「2024年に3基の偵察衛星の追加打ち上げ」を課業に掲げたとしている。
韓国軍関係筋は先月28日に聯合ニュースに対し、北朝鮮北西部・東倉里の西海衛星発射場に覆いが設置されたとしながら、北朝鮮が軍事偵察衛星の追加打ち上げを準備しているとの見方を明らかにしていた。
パク氏の会見は、国家航空宇宙技術局の創立(2013年4月1日)記念として行われた。同氏は実用的な気象観測衛星、地球観測衛星、通信衛星の保有で先んじ、農業や水産、気象観測、通信、資源探査、国土管理、災害防止など幅広い分野に宇宙科学技術の成果を導入するための事業を積極推進していると説明した。高等教育機関に宇宙関連学部・学科が、金日成総合大、金策工業総合大には実用衛星開発を専門とする研究所・研究室が設置されたという。国家科学院と複数の大学に宇宙関連研究の組織が設けられたと述べた。