韓国 きょうのニュース(3月29日)

◇首都圏広域急行鉄道が一部開通 尹大統領「公共交通革命の日」

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は29日、ソウル市内で開かれた首都圏広域急行鉄道A路線(GTX―A)の水西(ソウル市江南区)~東灘(京畿道華城市)区間の開通記念式典に出席し、「GTX―Aの開通はわれわれの暮らしと都市競争力に革命的変化をもたらすだろう」として「今日は1970年の京釜高速道路開通、2004年のKTX(高速鉄道)開通に並ぶ韓国公共交通革命の日だ」と述べた。最高時速180キロのGTX開通により、これまでバスで約80分かかっていた水西~東灘間が20分で行き来できるようになる。

◇「逃避」批判受けた駐豪大使が辞任 任命から25日で

 昨年発生した水害の行方不明者を捜索中だった海兵隊兵士の殉職事件に絡み、捜査に圧力をかけた職権乱用の疑いで捜査を受けている前国防部長官の李鐘燮(イ・ジョンソプ)駐オーストラリア大使が辞意を表明した。外交部は「本人の強い辞意表明を受け、任命権者である大統領に報告し、辞意を受け入れることにした」と発表した。李氏は国防部長官だった昨年9月に職権乱用などの容疑で高位公職者犯罪捜査処(公捜処)に告発された。告発を受け、法務部は李氏の出国を禁止したが、今月4日に駐オーストラリア大使に任命されたことを受け、禁止措置を解除した。李氏は赴任のため同10日に出国。最大野党「共に民主党」は「容疑者を逃避させた」などと強く非難した。4月10日の総選挙を控え、与党「国民の力」の一部からも世論の悪化を懸念し、李氏の辞任を求める声が出ていた。

◇大統領支持率は2週連続で34% 与党37%・最大野党29%・曺国氏新党12%

 世論調査会社の韓国ギャラップは、全国の18歳以上の1001人を対象に26~28日に実施した調査の結果、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の支持率は前回調査(19~21日)と同じ34%だったと発表した。不支持率も前回と変わらず58%だった。政党支持率は保守系与党「国民の力」が前回調査から3ポイント上昇した37%、革新系最大野党「共に民主党」は4ポイント下落した29%だった。曺国(チョ・グク)元法務部長官率いる新党の支持率は4ポイント上がり12%となった。韓国ギャラップは「共に民主党の支持率が下落した分、曺国氏の新党の支持率が上昇した」と分析した。

◇学齢人口急減 ソウルの一般高で26年ぶり「全員合格」

 学齢人口の急激な減少や自律型私立高校の一般高校への転換が続いたことなどにより、ソウル市内の一般高校では2024学年度の志願者が全員合格したことが分かった。高校入試を廃止し、抽選で入学が決まる「平準化」が導入されていた1998学年度以来26年ぶりとなる。ソウル市教育庁が発表した25学年度の高校入学選考基本計画によると、ソウルの一般高校は今年末(25学年度の新入生選抜)から中学校の成績(絶対評価)で入学対象者を絞り込んだ後、生徒の希望や各高校の条件、通学の利便性などを考慮して抽選で生徒を配分することになる。ソウル市教育庁の関係者は「選考方法の改善により過度な成績競争が緩和され、学校では入試業務の負担が軽減される」と説明した。

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