百度では李在明代表の発言がメインページに掲載された。26日午前8時時点で「李在明が尹錫悦を非難:なぜ中国を挑発するのか」が人気検索ワード2位になり、同日の午前中ずっと20位圏内に入っていた。関連検索ワードは「尹錫悦に対する中国外務省の警告」「尹錫悦の台湾発言」だった。昨年4月、尹大統領が外信とのインタビューで台湾問題に関して「力による現状変更には反対だ」との見解を示しため、中国外務省が内政干渉しないよう警告したことがあらためて注目されたものだ。
李在明代表の発言が中国で話題になっていることで、交流サイト(SNS)で韓国をからかう雰囲気も形成されつつある。中国のSNS「微博(ウェイボー)」には「韓国の政治家でさえ中国に対する傲慢(ごうまん)な態度を反省している」「ついに韓国で精神が健全な人物(明白人)が現れた」などの投稿があった。中国メディアのある記者は「李在明は韓国の政治で比重が大きい人物なので、中国では彼の発言が韓国国民を代表する発言のように受け止められている」と言った。
中国メディアとSNSでは昨年から「李在明への注目」が続いている。尹錫悦政権が韓日米の結束を強化している中、現政権をけん制する李在明代表を中国では友軍と考えているとの分析もある。昨年9月、中国版TikTok「抖音(ドウイン)」に掲載された李在明代表の断食関連動画には「全世界の英雄」「李在明は『明』(光の意)」というコメントが相次いで寄せられた。中国のある地方放送局はSNS公式アカウントに、李在明代表が断食を中止して令状実質審査のため裁判所に出廷するまでの動画を24本も掲載した。李在明代表は昨年6月には駐韓中国大使公邸でケイ海明(けい・かいめい、シン・ハイミン)駐韓中国大使=ケイは刑のつくりをおおざと=に会い、韓米同盟外交と韓国政府を批判する発言を丁重に聞く様子を見せ、「李在明責任論」が取りざたされた。
北京=李伐チャン(イ・ボルチャン)特派員