曺国代表が率いる祖国革新党が200億ウォン調達、募集開始54分で目標額の4倍達成 韓国総選挙

 韓国の進歩(革新)系新党「祖国革新党」が第22代総選挙の費用を調達するため募集した「青い火花ファンド」が、募集開始からわずか54分で目標額の4倍にもなる200億ウォン(約23億円)を達成した。一部の世論調査では、祖国革新党が進歩系最大野党「共に民主党」および保守系与党「国民の力」の比例政党よりも高い支持率を記録しており、破竹の勢いを続けている。こうした状況で支持者から、わずか1時間で200億ウォンの自発的後援を得たのだ。

 祖国革新党の曺国(チョ・グク)代表は26日、フェイスブックに「祖国革新党『青い火花ファンド』わずか20分で100億突破! 大いに感謝します!」と書き込んだ。先に祖国革新党は、同日午後2時から午後6時まで、公式ホームページを通して「青い火花ファンド」を募集すると発表していた。総選挙の費用調達のためファンドを募集し、総選挙後に受け取る国庫補助金で加入者に元金と利子(年3.65%)を支払う形式だ。選挙法上、比例投票で3%以上を得票した政党は法定選挙費用(約52億ウォン=約5億9000万円)の全額が補てんされる。

 ところが、口座が開設されてからわずか8分で50億ウォン(約5億6000万円)、18分で100億ウォン(約11億円)、54分で200億が集まり、目標額(50億)をはるかに上回ったことから、ファンド募集を早期に終了することになった。祖国革新党は、報道資料を通して「当初の計画は50億ウォンを募ることが目標だったが、一瞬で200億ウォンを満たし、急いで終了した。加入できなかった党員および支持者らの問い合わせが相次いでおり、大変な状況」だとし「50億ウォンを超えた超過金額は、約款に基づき返還する予定」とコメントした。

 支持者らは「祖国革新党を大繁盛させよう」「人気が実感できた」「目標額があまりに少なかった。またやってほしい」などの反応を示した。祖国革新党側は、追加のファンド募集を検討していると明かした。韓国政界からは、祖国革新党のような新党がわずか1時間で200億ウォンに達する資金を集めるのは異例、という評価が出ている。野党関係者は「ファンダム(熱心なファン集団)政治の究極の形ではないかと思う」と語った。

チュ・ヒヨン記者

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  • ▲祖国革新党のホームページ

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