MLB:大谷「水原氏の賭博知らなかった…僕の口座から送金を依頼したことはない」

「信頼していた方の過ち 悲しく、ショック」

 通訳の違法賭博問題で沈黙していた野球界のスター、大谷翔平選手(29)=ロサンゼルス・ドジャース=が26日、記者会見を開き、同問題について「全く知らなかった」と語った。また、賭けを頼んだことも、自身の口座から誰かに送金を依頼したこともないとも述べた。大谷選手はこの会見で、約10分間にわたり用意した声明文を読み上げた。専属通訳だった水原一平氏(39)については「僕自身も信頼していた方の過ちというのを悲しく、ショックに感じている」「数日前まで、彼(水原氏)がそういうことをしていたというのも全く知らなかった」と言った。そして、「(野球はもちろん)僕自身は何かに賭けたり、誰かに代わってスポーツイベントに賭けたり、それを頼んだりということもない」と強調した。

【写真】義父・義母と一緒に観戦する大谷選手の妻・真美子さん

 大谷選手は20日にソウルで行われた2024年シーズンの米大リーグ(MLB)公式開幕戦「ワールドツアー・ソウル・シリーズ」第1戦終了後、水原氏の違法賭博問題を知ったと明らかにした。同選手は「(第1戦が終わった後、クラブハウスでした)チームミーティングの時、彼(水原氏)は英語で全て話していた。僕に通訳はついておらず、何となくこういう内容だろうなと理解していたが、違和感もあった」「彼は僕に対して、『ホテルに帰った後で2人でより詳しいことを話したいので、今は待ってくれ』と(言った)」「ホテルに戻って、彼に巨額の借金があることを知った。彼はその時、僕の口座に勝手にアクセスし、ブックメーカーに送金していた、と僕に伝えた」「代理人たちを呼んで、そこで話し合った」と述べ、違法賭博業者への送金に同意したことがないと一線を画した。

 米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は「先週からメディアで大谷選手の口座からの怪しい送金について質問を続けていたが、水原氏がこれを大谷選手に通訳していなかった(伝えていなかった)、というのが大谷選手側の見解だ」と報じた。

 大谷選手は、水原氏が賭博の借金を返すために同選手の口座から金を盗んだとして、被害者の立場にあることをはっきりと述べた。同選手は「シーズンも本格的にスタートするので、ここからは弁護士の方にお任せする。僕自身も警察当局に全面的に協力したいと思っている。気持ちを切り替えるのは難しいが、シーズンに向けてまたスタートしたい」と言って会見を終えた。大谷選手の会見には臨時通訳のウィル・アイアトン氏が同席したが、声明文を発表しただけで、質疑応答は受け付けなかった。現在、MLB事務局が今回の事態について正式に調査を開始し、国税庁に当たる米国の内国歳入庁(IRS)も水原氏を捜査しているところだ。

ペ・ジュンヨン記者

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  • ▲16日、ソウル市九老区のソウル高尺スカイドームで行われる2024年シーズンの米大リーグ(MLB)公式開幕戦「ワールドツアー・ソウル・シリーズ」を前に、記者会見するロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手=写真右=と通訳の水原一平氏=同左=。
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